消費期限切れの牛乳を使ったシュークリームを製造・出荷するなどしていた大手菓子メーカー不二家は12日、営業停止した全国のフランチャイズ店へ休業補償する方針を明らかにした。
営業停止による売り上げ減に加え、休業が長期化すれば、補償負担が不二家の経営を圧迫する要因となる。
不二家ブランドで販売できる契約を結んだフランチャイズ店は38都道府県に707店舗。不二家は、製造工程の安全性が確認されるまで店舗での販売を停止した。各店舗の通常の利益に比べた損害をもとに補償額などを今後、詰める。
また、不二家は、クッキーやチョコレートなど販売を続けている商品のコマーシャルも11日から中止し、インターネットのホームページにも「お詫(わ)びとお知らせ」を掲載した。「多大なるご迷惑をお掛けしただけに、売り込みは控えたい」(人事総務部)としている。
三越恵比寿店は「ミルキー」などキャンデー4種類を店頭から撤去した。三越は「消費者が不安に思う恐れがあり、問題があると判断した」としている。