長い光の尾が夕闇の地平線を彩った——。北海道陸別町の「りくべつ宇宙地球科学館」主任の筧(かけい)伸浩さん(34)が12日午後4時30分ごろ、日没後の西の空に現れたマックノート彗星(すいせい)の撮影に成功した。
国立天文台などによると、同彗星は昨年8月に発見された。発見時は暗かったが、輝きを増し、現在は、最も明るい星シリウスよりも明るく、尾が伸びる様子が肉眼でも観察できる。
この彗星は日本全国で見られるが、太陽に非常に近い位置にあり、日本での観測のチャンスはきょう13日夕が最後になる。東京では、午後4時50分ごろの日没直後、西南西の方角に、高度5度前後の低い空で観測できるという。