大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(新座市野火止)が消費期限切れの原材料を使った洋菓子を製造・出荷していた問題で、同工場は12日、消費者からの信頼回復に向け、従業員から意見を募る緊急ミーティングを開いた。同工場は、従業員から出された意見を集約し、操業再開に向けた改善策に生かすという。
ミーティングはこの日、2回に分けて行われ、パートを含めた従業員計約150人が出席した。
冒頭、広門昭男工場長が「お客様の信頼を回復するため、遠慮なく意見を出してほしい」とあいさつしたのに対し、従業員からは「安全管理上の社内情報がこれまで、全従業員に行き届いていなかった」「情報を全従業員で共有するために、原則週1回だった朝礼を毎日行うべきだ」などの意見が出されたという。
広門工場長は「出来るもの出来ないものがあるが、従業員の意見を食の安全管理の改善につなげたい」と話している。