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2007年01月13日(土) 23時21分

「個人の努力では限界」養鶏業者悲鳴、公的支援求める読売新聞

 宮崎県清武町の養鶏場で起きた鶏の大量死が13日、高病原性鳥インフルエンザと確認され、半径10キロ内で鶏や卵などの移動が禁じられたことで、16の養鶏場で計33万羽が影響を受け、養鶏業者らは「公的支援がなければやっていけない」と悲鳴を上げている。

 一方、専門家は「鶏肉や卵から人に感染することはない」と、消費者に対し冷静な行動を呼びかけている。

 農林水産省の防疫指針によると、移動制限区域の解除には、発生養鶏場の防疫措置終了後、最短で21日かかる。今回の場合、制限区域には清武町のほか宮崎市なども一部含まれている。

 12日から出荷を自粛していた宮崎市内の養鶏会社社長(62)は「近くの養鶏場でこういう事態が起きると甚大な影響を受ける。個人の努力では限界があり、行政が強制的に移動を制限する以上は補償してほしい」と訴えた。

 一方、同県は13日、移動制限区域内の養鶏場に餌を配送する車両を消毒するため、国道と県道に3か所の消毒場を設置。24時間態勢でトラックが通るたび、防護服やマスク、ゴーグルで身を包んだ職員2人が運転手の靴底やタイヤなどに消毒液を噴きかけていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070113it14.htm