首相は会談で、安保理改革について「フランスをはじめ、主要国の考えを聞きながら、柔軟に具体案を検討したい」と表明。これに対し、大統領は日本の常任理事国入りへの支持を重ねて表明した上で、「日本のいない安保理はバカげている。改革案について話し合いたい」と、改革案の作成に協力する考えを示した。
また首相は、北朝鮮の核開発問題について「北朝鮮が核放棄に向けて具体的な行動を示すことが重要だ。そのためには国際的圧力が必要で、各国は具体的な(制裁)措置を実施することが重要だ」と、北朝鮮への圧力を強めるよう要請。
大統領は「まったく、同じ考えだ。問題解決には、中国が果たす役割が大きい。拉致問題については日本の思いと怒りを共有する」と述べた。欧州連合(EU)の中国に対する武器輸出禁止措置の解除方針について、首相は「東アジアの安全保障環境に影響を及ぼしうる懸念があり、反対だ」と禁輸措置の継続を求めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070113/eve_____kok_____001.shtml