引責辞任との見方について松沢社長は「全く関係ない」と否定し、会長として再発防止体制の構築に努める考えを強調。しかし、同社が四月末を期限とする不払い調査の後、金融庁の処分を待ち、自身の会長辞任を含めた経営責任の明確化をするとした。
松沢社長は一九九八年、旧日本火災海上保険の社長に就任し、二〇〇一年の旧興亜火災海上保険との合併を実現。保険自由化に伴う損保業界再編の口火を切った。
新社長となる兵頭副社長は不払いの原因を「顧客の視線で考えねばならなかったことを企業の論理で進めた」と分析し、早期の信頼回復を目指す考えを示した。
兵頭 誠氏(ひょうどう・まこと)早大卒。1967年日本火災海上保険(現日本興亜損保)。日本興亜損保専務執行役員を経て2005年6月から取締役・副社長執行役員。神奈川県出身。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070113/mng_____kei_____004.shtml