宮崎県清武町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏が大量死した問題で、環境省と宮崎県は13日、養鶏場周辺で渡り鳥など野鳥の生息調査を実施した。
野鳥が鳥インフルエンザを媒介している可能性が指摘されていることから、感染ルートを探る。
調査は養鶏場周辺の水辺などを中心に行われ、鳥の種類や数、生息環境を調べた。
動物衛生研究所(茨城県つくば市)で分析中のウイルスが鳥インフルエンザと判明した場合、環境省と県は野鳥を捕獲してふんを採取し、ウイルスの有無をチェックする方針。
韓国で昨年11月に鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを受け、環境省は同12月、鳥取県から鹿児島県まで7県18か所で野鳥の調査を実施した。いずれも「大規模な野鳥の飛来地」として選定された所で、ウイルスは見つからなかったが、調査地の中に宮崎県は含まれていなかった。