不透明な事務所費支出問題が指摘されている伊吹文明文部科学相=写真=に、新たな疑惑が発覚した。伊吹氏の政治団体「構造改革研究会」が休眠状態だった時期に、総額約900万円を事務所費として計上していた疑いが浮上したのだ。
政治資金収支報告書などによると、同研究会の代表は伊吹氏が務め、議員会館の部屋を事務所としている。ただ、平成15年以降は活動実態がほとんどなく、同年分の収支報告書でも収入はほとんどなくなっていた。
ところが、16年には約285万円、17年には約590万円をそれぞれ事務所費として計上していたのだ。
この問題について塩崎恭久官房長官は同日午前、「政治家は資金収支報告書を提出することで説明しており、それ以上は政府としてコメントすべきではない」と、なんとも歯切れの悪い答弁を展開した。
ZAKZAK 2007/01/12