【セブ(フィリピン中部)=遠藤富美子】世界保健機関(WHO)西太平洋事務局は12日、今年の鳥インフルエンザの動向について、アジアから欧州へと飛び火した昨年同様、世界各地で猛威を振るう可能性があると警告した。
アジアでは今冬に入り、昨年12月に中国で1人が感染。今月、インドネシアで2人が死亡した。
同事務局の葛西健・感染症アドバイザーは「人から人に効率的に感染する新型インフルエンザは、鳥のインフルエンザウイルスが変異して起こる。そのような例は出ていないが、鳥の間に感染が広がればリスクは高まる」としている。