振り込め詐欺の犯行グループに拠点として使う部屋を仲介したとして、愛知、神奈川両県警の合同捜査本部は12日、東京都新宿区喜久井町、不動産管理会社「ケイズ・コーポレーション」経営大黒泰明(26)、愛知県豊川市新栄町、同社役員丸地克周(36)の両容疑者を詐欺ほう助の疑いで逮捕した。
同本部によると、こうした仲介業者の摘発は全国で初めて。両容疑者から部屋を借りた振り込め詐欺グループの被害総額について、同本部は7億円に上ると見ている。
調べによると、大黒容疑者らは2005年9月ごろ、振り込め詐欺グループの鎌田博之被告(29)らが犯行の拠点に使うことを知りながら、東京都新宿区内のマンションを偽名で借りられるよう仲介し、詐欺を助けた疑い。
詐欺グループは、捜査から逃れるため、2〜3か月ごとに犯行拠点を替えており、大黒、丸地両容疑者は同月以降、拠点やメンバーの住居計約30室を仲介し、1部屋あたり約30万円の手数料を受け取っていたと見られる。
鎌田被告らは昨年2月、愛知県設楽町の無職女性(39)に、「民事訴訟を起こされており、取り下げるための費用が必要」と偽り、現金約100万円を振り込ませたとして、同本部に詐欺容疑で逮捕、起訴されている。