京都府長岡京市で昨年10月、佐々木拓夢(たくむ)ちゃん(当時3歳)が餓死した虐待事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親の貴正(28)、内縁の妻の西村知子(39)両被告の初公判が11日、京都地裁(氷室真裁判長)で開かれ、両被告は起訴事実を全面的に認めた。
検察側は冒頭陳述で、排せつのしつけを名目に、食事を制限する虐待をした経緯を説明。「死亡するまでの38日間で、15回しか食事を与えなかった」「やせ細っていくことがわかっていながら、適当に食事を与えていれば大丈夫だろうと安易に考え、病院に連れていくこともしなかった」などと指摘した。
起訴状によると、2人は昨年9月15日ごろから拓夢ちゃんに十分な食事を与えず、同10月22日ごろ、餓死させた。