中間報告によると、桑野素行理事(60)は市教委の聴取に対し、漏洩の経緯について、(1)2次試験の前に、福岡教育大の先輩である元小学校長が訪ねてきた際に、問題の原案をみながら集団討論と模擬指導のキーワードを話し、元校長はメモを取りながら聴いた(2)ほかの資料を元校長に渡す際に、気づかずに問題の原案を渡したかも知れない——と説明した。
理事は「最もしてはいけないことだ」と認識していたといい、元校長に「このまま使わず、色々な情報をいれながら組み立ててくれ」と隠蔽(いんぺい)を要請したという。
市教委は、元校長が40人から50人の受験者に対する勉強会で配布した予想問題が、問題の原案と極めて似ていることなどから「(問題の原案の)資料そのものが漏洩された可能性が高い」と判断した。
この予想問題を見た受験者らについては、問題漏洩を知らない「善意の第三者」だったとして、再試験などは見送る方針だ。
http://www.asahi.com/national/update/0111/SEB200701110011.html