◇手渡す直前 表面焦がす
注文を受けてからバーナーで表面を焦がした。すぐに食べるとカリカリした食感とほどよく冷えたクリームが口の中に広がった。
生クリーム、卵黄、砂糖といった素材が使われる。砂糖は「カソナード」といい、サトウキビが原料。カリカリ感と香りを出すのに欠かせない。
オーナーシェフの鷺内宣成さん(46)は「一つの素材の主張を出すのではなく、すべての素材のハーモニーを楽しむものです」と話した。
3年間、フランスで菓子づくりを修業した。その時に食べて、おいしさに驚いた。「食べた人は間違いなく喜んでくれる」と感じた。
手渡す直前に焼くのは、できるだけおいしく食べてもらうためだ。もちろん、時間がたって表面が柔らかくなっても濃厚な味を堪能できる。
見た目よりおいしさにこだわる。「フランス菓子の良さは素材を閉じ込めているところ。食べたらおいしい」(鬼久保幹男)
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フランス菓子ボージュ(加須市下三俣568の5)電話0480・61・8228
クレームブリュレ(280円)
◆紹介者
加須市花崎北2丁目、会社員片岡正道さん(45)
「パリパリ感とクリームの柔らかさがマッチしている。もう1個食べたいと思わせる甘さが気にいっている」
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000160701110001