番組は、7日夜、フジテレビ系列で放映された「発掘!あるある大事典II」。朝晩1パックの納豆を食べると2週間で体重が減る、などとして、体重を減らした男女の実例を紹介した。
放映翌日から各地のスーパーの売り場の多くでパック入り納豆が品薄状態になった。夕方には「完売」のお断りを出す店舗も。ある中堅スーパーの担当者は、「翌日は通常の2倍売れ、11日には主要メーカーの商品が入荷しなくなった。12日から一定量入ると聞いたが、こんな経験は初めて」とあきれ顔だ。
一方のメーカーも対応に大わらわだ。「金のつぶ」などを製造するミツカン(本社・愛知県)の場合、8日に通常の約3倍の注文が殺到、9日以降は繁忙期と同じフル生産態勢をとっている。「納豆がよく出るのはご飯がおいしい春と秋。この時期にこんなに注文がくるなんて予想外」と悲鳴をあげる。
納豆は発酵に時間がかかるため製造まで4日近くを要し、急な需要増に即応するのは難しい。そのため、11日付で全国紙を中心に品薄状態に対応できないことへの「おわび」広告を出した。
「おかめ納豆」を製造するタカノフーズ(本社・茨城県)も同様のおわびを出した。「店頭から納豆が消えた」と通常の2倍以上の注文が来ているという。在庫を放出したが、すぐ空に。「能力いっぱいで生産しているが、間に合わない」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY200701110377.html