国民生活センターは10日、朝鮮ニンジン(高麗ニンジン)を原料にした健康食品で、血圧上昇や下痢などの症状が出たという被害相談が、過去5年間に約100件寄せられていたと発表した。
国立健康・栄養研究所などによると、朝鮮ニンジンには強壮や血糖、血圧調整など、多くの効果があるとされる。しかし、製品の特性や体の状態によっては、期待とは逆の効能が現れることもあり、特に高血圧の人は注意が必要という。
相談には、血圧上昇や下痢のほか「血糖値が急に上がった」「吐き気がする」「湿疹(しっしん)が出た」との訴えもあった。
これを受けて、センターが朝鮮ニンジンを使った市販の健康食品や医薬品21種類を調査したところ、製品によって有効成分にばらつきが見られ、糖類が多く含まれるものもあった。
センターは「摂取する場合は少量から始め、不安を感じたらすぐに医師や薬剤師に相談してほしい」と呼び掛けている。
ZAKZAK 2007/01/11