ほかに逮捕されたのは、板橋区本町、職業不詳萩原孝彦(39)、文京区本駒込二、無職大橋剛(41)の各容疑者ら。
調べでは、佐藤容疑者らは二〇〇五年六月ごろ、埼玉、神奈川、茨城各県の二十代の女性計四人に「ローンを組んで絵画を買ってほしい。買った絵画はホテルに貸すので、レンタル料収入で元が取れる」などと偽り、購入代金計四百七十万円をだまし取った疑い。同容疑者は容疑を否認しているという。
佐藤容疑者らは絵画を一枚当たり数万円で、複数枚購入させたが、実際にはレンタルをしていなかった。同課によると、絵画はカラーコピーと同等の品質で、美術品としての価値はないという。
同課はクレジットカード会社から一括して送られる代金を原資に契約直後はレンタル料を装って配当を渡し、顧客を信じさせていたとみている。
佐藤容疑者は、絵画販売会社「アートクラシックス」(新宿区)を事実上経営していた。客がレンタル契約を結んでいたほかの複数の会社も同容疑者らが関与し、事実上一体だったとみている。同課は昨年十一月、同社を家宅捜索し、裏付けを進めていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070110/eve_____sya_____003.shtml