ゲーム調査会社エンターブレインの調査では、Wiiは昨年十二月二日の発売から今月七日までに、約百十三万六千台が売れた。年内に出荷した百万台はすべて売れた計算になり、「品薄のため入手するのは至難の業」(家電量販店)だ。発売後六週間での百万台突破は、七年前に五週間で達成したSCEのPS2に次ぐ早さだ。
これに対し、北米では百万台以上を販売したPS3は、国内では昨年十一月十一日の発売から十二月三十一日までで約四十六万七千台にとどまった。七日までの統計はまとまっていないものの、Wiiに引き離されたのは確実とみられる。PS3の年内の国内出荷目標もWiiと同じく百万台だったが、在庫が残った可能性がある。
Wiiは、希望小売価格二万五千円。コントローラーをラケットなどに見立てて振り回すなどして遊ぶユニークな操作方法が特徴。大ヒット中の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」と連携する機能も搭載しており、DS所有者を取り込んだ側面もあるようだ。
逆に、PS3は価格が四万九千九百八十−六万円前後で、発売前のアンケートで「高い」との批判があった。「ソフトの本数が、Wiiに比べてまだ少ない」(エンターブレイン)ことも出遅れた一因とみられ、普及するにはまだ時間がかかりそうだ。
販売台数は、エンターブレインが国内三千五百店の販売データを基に推計した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070110/mng_____kei_____003.shtml