記事登録
2007年01月10日(水) 23時43分

不二家、期限切れ牛乳使用 シュークリーム2千個に朝日新聞

 大手菓子メーカーの「不二家」(本社・東京)が昨年、消費期限が切れた牛乳を使ったシュークリームを製造し、関東などに出荷していたことが分かった。同社は事実を把握した後も、公表や製品回収の呼びかけをしていなかった。

 同社の広報担当者によると、昨年11月8日に埼玉工場(埼玉県新座市)で製造された2000個。社内調査によれば、原料となる牛乳60キロの消費期限が前日に切れていたにもかかわらず、製造担当者が使うことを決めたという。「捨てるのはもったいない。においをかいで問題ないと思った」と言い、「2年前にもやったかもしれない」と話しており、同社で調査を進めている。

 同社は11月13日には事実を把握。広報担当者は「出荷時の細菌検査に問題はなく、健康被害の苦情もなかったので公表しなかった。認識が甘かった」と話している。

 同工場が当日製造したシュークリームは計1万個。東京など関東のほか福島、静岡、新潟の3県に出荷されたが、問題の2000個がどこに行ったかは特定できないという。

http://www.asahi.com/national/update/0110/TKY200701100407.html