文科省は、(1)自分より弱い者に対して一方的に(2)身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものを「いじめ」と定義してきた。このうち、「一方的に」「継続的に」「深刻な」という文言は「教委や学校が判断に迷い、結果的に、いじめを見逃しかねない」と判断し、削る見通しだ。
今後の全国調査では、公立だけでなく、国立、私立の学校も含める。いじめられた子がだれに相談したかや、学校がどう対応したかといった項目も質問に加える。
99年度から7年間、「いじめが原因」の件数がゼロとなり、批判が集中した自殺した児童生徒の調査も見直す。これまでは、「自殺の理由」を一つ選択させていたが、「いじめ」を含む複合的な原因までとらえきれないため、「自殺した子が、どういう状況におかれていたか」が分かるよう質問を改める。
今後、細部を詰めて、年度内に調査用紙を都道府県教委に発送する方針だ。
http://www.asahi.com/national/update/0110/TKY200701100385.html