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2007年01月09日(火) 00時00分

竹内結子“写真週刊誌記者”に挑戦朝日新聞

 女優竹内結子(26)が映画「ミッドナイトイーグル」(成島出監督)でヒロインの写真週刊誌記者を演じることが8日、分かった。北アルプスを舞台にした山岳サスペンスアクションで、私生活では歌舞伎俳優中村獅童(34)との離婚騒動の渦中にあるが、追われる立場から一転して追う立場を演じる。12月公開予定。

 竹内が演じるのは、政治、経済、事件などさまざまな分野で活躍する敏腕社会担当記者。亡き姉とカメラマン(大沢たかお)の間に生まれた子供を引き取り、育てながら働くワーキングマザーだ。義兄への憎しみと愛に揺れながら、国の存亡をかけた事件に巻き込まれていく。

 小滝祥平プロデューサーは竹内の起用理由を「セリフの説明なしに、表情で芝居ができる数少ない女優。紅一点でラブストーリーの部分を担う重要な役だからこそ、女優に必要な、うまさ、強さ、華やかさを兼ね備えた竹内さんしか考えられなかった」と説明する。

 「ミッドナイト−」は、05年11月に長男を出産後、昨年9月に撮影した「サイドカーに犬」に続く女優復帰2作目となる。「サイドカー−」で選んだのは、相手を気絶させるほどの頭突きもする激しい役柄だった。復帰前は清そでひた向きな女性役が多かったが、結婚、出産後の役選びは新しい挑戦への意欲を強く感じさせる。

 今回は防衛省および陸上自衛隊、航空自衛隊が全面協力するアクション大作。竹内は「これまでにないジャンルの作品に出演させていただけることを光栄に思います。役を通じ、私自身にも新しい何かが見つけられたらと期待する気持ちもありますが、まずは(演じる)慶子という女性の気持ちに真っすぐ向かい合ってみようと思います」と話している。

 昨年10月に表面化した離婚騒動で、写真誌には徹底マークされている。別居を報じられたのも写真誌で、仕事先のタヒチ島まで追い掛けられた。スクリーンでは一転して、追う立場となるが、役作りと私生活は切り離すという。「重要な役どころ。現場に入って監督やスタッフと相談しながら、役を作り上げていきたい」。予定では今月中旬に松本ロケから撮影に参加。玉木宏、吉田栄作らが共演する。


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