米国の隠語を含む同映画のタイトルは「バカなう○こ」を意味する。シリーズ第2弾で「う○この量も大幅アップ」が宣伝文句のお下劣映画なのだが、モナはイベントで「日本支部長」に任命された。「何で私が選ばれたのでしょうか?」。とぼけても無駄だ。この仕事を引き受けただけで、覚悟が伝わってくる。
トークショーは一気に盛り上がった。MTVの名物司会者Boo(32)から「モナさんの生き方がパンクだからじゃないですか」と、鋭いツッコミが入る。客席からは「ヨッ、京都支部長! 一緒に京都旅行しよ〜」と、細野議員との不倫騒動への冷やかしも飛んできた。モナの反応は…。カメラマンの指も止まった。泣くのか、逃げるのか? ところが「ハハハッ。よかった〜。うれしいですね〜」と、笑い飛ばした。
徹底した仕事ぶりだ。観客にはおう吐物用のエチケット袋が配られるほど、見るに堪えない映画内容にも「純粋にすごい面白い。目を広げて白目をヒルに吸わせるシーンは、治療の一環らしいので、体に優しいかな。私も!」と、目に虫をはわせることもいとわない。Booから「モナさんなら変なところ吸われますよ」と攻められても、「どこですかぁ?」と、逆ツッコミで返した。
不倫騒動の休養から復帰後は、いじられキャラに徹している。復帰番組となった元日の「お笑いウルトラクイズ」でスイカのかぶり物で登場した。2日の深夜番組では、便器の形の皿に盛られたカレーをペロリと平らげた。新成人に「何でもできる年になったのだから、思いついたことはどんどんやって。体の思うままに動いちゃって」と、意味深なエールを送った。
事務所の大先輩ビートたけしに救いの手を差し伸べてもらった以上、目の前の仕事をこなすのがタレントとして生きる道。しかし、このはじけっぷりを見ていると、頭文字の「M」はいじめられると感じちゃう「ドM」を意味するかモナ。