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2007年01月09日(火) 21時21分

商品先物のセールスマン調査、5%が法令違反朝日新聞

 商品先物取引をめぐる苦情が多いことから、業界の自主規制機関である日本商品先物取引協会(日商協)は、苦情の原因を作ったセールスマン約400人を対象に初めての調査をした。一度断った人を再勧誘するなどの法令違反や、上司からの命令で強引なセールスに走るケースも少なくないことがわかったため、同協会は改善策として今月中に職員が内部通報できる窓口を設ける。

 約400人のうち、5年以上の業界経験者が86%。法令に違反して再勧誘したと打ち明けた人が5%いたほか、顧客が申告した投資可能金額を超えて先物取引を勧めた人も6%いた。こうした無理なセールスをする理由は「上司の指示」が13%、「自分の成績を上げるため」が8%だった。

 調査結果を受け、日商協は新設の通報窓口を通じて違法行為を強要する会社や上司をみつけ、指導や処分を行う方針だ。

 調査は、昨年5月までの約1年間に日商協などが受けつけた苦情の原因となったセールスマンを対象に昨夏実施した。

http://www.asahi.com/life/update/0109/011.html