2007年01月07日(日) 08時00分
日興コーデへの出資引き上げ みずほに要請検討(産経新聞)
証券大手の日興コーディアルグループが、みずほフィナンシャルグループ(FG)に対し、日興コーデへの出資拡大を要請する方向で検討に入ったことが6日分かった。現在、みずほコーポレート銀行が日興コーデ株の4・8%を保有するが、出資を引き上げれば米シティグループを抜いて筆頭株主になる。ただ、みずほ内部での意見調整などが必要で、実現するかは流動的だ。
日興コーデは不正会計問題で業績面でも影響が出ており、みずほ側からの出資拡大で経営基盤を安定させたい考え。みずほ内部でも、一部に前向きな意見も出ているという。
しかし、みずほFGは傘下にみずほ証券や新光証券を抱えていることなどから、大手証券に対する出資拡大には慎重な声も根強い。さらに、日興コーデ株は現在、上場廃止の可能性があるとして東京証券取引所などで監理ポストに割り当てられており、上場維持が決まるまでは具体的な動きはないとみられる。
日興コーデは前身である日興証券の当時、親密な関係にあった三菱グループとたもとを分かち、平成10年に米シティグループと資本・業務提携。17年には、日興コーデ保有の自社株をみずほコーポレート銀行に譲渡するとともに、みずほ証券と業務提携した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070107-00000010-san-bus_all