関係者によると、流出が確認されている関空株は、関空会社が地元企業向けに割り当てた株式の一部で、大阪市や京都市などの民間企業3社が数十株単位で所有していた計約700株。
05年10月ごろから、資金繰りなどを理由に金融ブローカーらに売却され、投資会社などに渡った。うち約540株分が1株単位に分割され、個人投資家ら計約290人に名義変更されているという。
価格は、発行価格を大幅に上回る1株45万〜95万円。投資会社は購入勧誘の資料で、関西空港2期事業が進み、第2滑走路が今年8月に運用を始めることなどを紹介。関空株の上場予定先として東証、ジャスダックを挙げている例もある。
府警などの調べでは、東京都内の投資会社など無登録の計11業者が勧誘していることが判明。一部の業者から詐欺や証券取引法違反(無登録営業)容疑で販売の経緯や勧誘方法について事情を聴いている。
http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY200701040381.html