2007年01月04日(木) 11時02分
IC運転免許証:県警、きょうから発行 /埼玉(毎日新聞)
県警は4日から、運転免許証をICカード化する。本籍などの情報をICチップに記録しプライバシー保護と偽造防止を図る。厚さは現行の0・5ミリから0・76ミリに増すが大きさは同じ。ICチップに氏名、顔写真、生年月日、本籍、交付日、免許の種類を記録し、プライバシー保護のため免許証の表面からは本籍の記載が消える。09年3月までに全国で導入が予定されており、本県は東京、茨城、兵庫、島根とともに先行導入する。
県警運転免許課には04〜06年、各署などから138枚の偽造免許証の報告があり、▽偽造免許証で開設した貯金口座が振り込め詐欺に使われた▽架空名義の免許証を提示して消費者金融で融資を受けようとした▽携帯電話加入のため偽造免許証を作成した——などの事件があった。
免許証をIC化することで偽造は困難になり、ICチップ内の情報を読み取るには、専用の機械と8ケタのパスワードが必要となる。また、表面の記載とICチップ内の情報が異なれば直ちに偽造が発覚する。県警は今後、各金融機関に読み取り機を設置してもらうなどして、振り込め詐欺などの被害を未然に防ぐ方針。
交付手数料は2100円(現行1650円)▽再交付手数料3650円(同3200円)▽更新手数料2550円(同2100円)。4日は運転免許センターと鴻巣、東松山、行田、羽生、加須署を除く各署で発行する。運転免許センターは午前7時半(5日以降は午前8時半)から、署は午前8時半から発行開始。【酒井祥宏】
1月4日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070104-00000091-mailo-l11