吉本興業の吉野伊佐男社長は4日、青年向けのマンガ雑誌「コミックヨシモト」を今春に創刊し、出版業に本格参入すると発表した。所属する落語家や芸人らが原案をつくり、プロの漫画家が作画する。販売目標は25万部。所属するタレントの才能をテレビや劇場以外にも生かし、インターネット配信や映画化などで事業拡大にもつなげたい考えだ。
出版社のワニブックス(東京)などと共同出資で、3月までに出版子会社「ヨシモトブックス」(同)を設立する。新雑誌は毎月2回発行。税込み320円程度で、全国の書店やコンビニなどで発売する。
落語家の桂三枝さん原作の落語を題材にした作品など20〜25作品を掲載し、マンガ「女帝」などの原作者として知られる倉科遼さんも企画に協力する。吉野社長は「笑いとマンガの出版業は異質ではなく、ガチンコで融合させたい」と語り、20〜40代男性を購読層として狙う。
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