開店時に1万2000人が並んだ高島屋日本橋店(東京)の一番乗りは、大みそかの午後6時に並んだ埼玉県三郷市の会社員、加藤進さん(39)。目当てのブランド子ども服の福袋を九つほど手にし、「とにかく安い」と満足そうだった。
2万1000人が並んだ西武百貨店池袋店、1万7000人が並んだそごう横浜店はいずれも予定より15〜30分早く開店し、2日の売上高はそれぞれ前年比5〜10%増に。閉店時間を前年の午後6時から8時に繰り下げた松坂屋名古屋本店は50%増の約11億円となり、大丸梅田店(大阪市)も5%増の8億円弱と、1日の売上高の過去最高になった。
三越日本橋店(東京)では1万500円の福袋2600個の整理券を、午後2時半には配り終えた。「福袋でも、欲しいものしかいらない」という客の要望にこたえ、洋服のデザインや食材の中身がわかる福袋を増やし、人気を集めた。