囲碁セットは元自民党副総裁(故人)のサイン入り。二〇〇六年春に「インド文化協会」(東京)を介して売買された。
同協会会長の供述によると、魚住議員は〇六年二月ごろ、会長に囲碁セットの売買を持ち掛けた。会長がエフ社側に買い取りを求め、WBEFから三月末に協会の口座に二千五百万円が振り込まれた。会長はうち二千万円を議員会館で魚住議員に手渡したという。
福岡県警は家宅捜索で囲碁セットを押収。同協会の口座への振り込みも確認した。魚住議員、インド文化協会会長とも熊本県出身で、面識があったという。
〇六年四、五月にはWBEFから魚住議員側にパーティー券購入代金として二百四十万円が送金されたことも判明。一連の資金提供は魚住議員がWBEFのNPO法人化を内閣府に口利きしていた時期に当たる。
<メモ>エフ・エー・シーの出資法違反事件 起業に関するCDソフトの購入代金名目で全国の約8000人から約130億円を集めたとされる事件。エフ社は一口100万円の出資に対し、元本を保証した上で毎月5万円を支給すると約束。出資金は外国為替証拠金取引で運用すると説明していた。福岡県警は06年6月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑でエフ社と、関連団体で起業家セミナーを開催するなどしていたWBEFを家宅捜索。資金が返済されない出資者が、訴訟を起こしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070101/mng_____sya_____009.shtml