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2007年01月01日(月) 22時23分

紅白“乳出し”苦情殺到/紅白朝日新聞

 NHK史上初のヌードに紅白が揺れた。第57回NHK紅白歌合戦が12月31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。DJ OZMAの歌唱場面にトップレスの女性ダンサーが複数登場。実は裸を描いたボディースーツを着た演出だったが、同局には「ふざけすぎ」などの苦情が252件寄せられ、急きょ放送中にアナウンサーが謝罪して対応した。歌合戦は白組の勝利で通算29勝28敗と白星が先行した。

 客席も画面を通しても目を疑った。女性ダンサーがトップレスで踊っている。「脱ぐしかねえ。ガチンコでチ○コ」などと宣言して注目されたOZMAのステージだった。「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」の間奏で円筒の布に隠れた後、瞬間移動したOZMAはブリーフ1枚の半裸状態で宙を舞った。見事に成功させたが、視聴者が驚いたのはバックダンサーの姿だった。

 男女51人のダンサーが下腹部をキノコ1本だけで隠す演出だった。ヌードに見えたのはボディースーツに精密に裸を描いた偽物だったが、同局には「子供の見ている時間にふさわしくない」などの苦情が、番組終了までに252件寄せられた。

 生放送中に総合司会の三宅アナウンサーが「実はダンサーはボディースーツを着用していて裸ではありません。誤解を招いて申し訳ありません」と謝罪した。偽物とはいえ同局史上初めてヌードを放送の事態に同局広報は放送中の取材には「演出の一部として認めた」と説明。しかし、番組終了後に「裸と見間違えかねない姿になることは演出側は知りませんでした。最終のカメラチェック(前日)とは衣装が違う。今回の紅白のテーマにふさわしくないと考えてます」と、見解を一転させた。同局幹部によると、リハーサルでは女性ダンサーはビキニ姿だった。

 出演後、苦情が寄せられたことにOZMAは「リアルに作りすぎたかなあ」とポツリ。それでも「見てくれなきゃ意味がない。だから(今回の)演出を考えました」と説明。紅白のために一肌脱いだが、肝心のNHKはアーティストを守るコメントがなかった。


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