2006年12月30日(土) 12時00分
定額、携帯向け…多様化する音楽配信サービス(オリコン)
携帯電話にまつわる2つの音楽配信サービスが相次いで始まった2006年。まず一つが、1月下旬よりauが開始した総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE(LISMO)」。専用管理ソフト「au Music Port」でパソコンと携帯電話を連携させ、着うたフルをパソコンに転送できる他、PCにリッピングした音楽CDの楽曲を携帯電話に転送できるもの(
写真はこちら )。
5月にはパソコンで着うたフルを購入できる配信サイト「LISMO Music Store」もオープン。楽曲利用料は1 曲あたり300 円前後。「LISMO Music Store」で購入した楽曲は、そのままパソコンでも聴ける他、着うたフルとして携帯電話に転送できる。万が一携帯電話が故障した時などのために、着うたフルをPC にバックアップが可能に。これまでパケット通信で携帯電話に直接ダウンロードするものだった着うたフルが、パソコン経由で購入でき、パソコンと携帯で共有できることによって、より手軽に扱えるようになったと言える。「LISMO Music Store」は12 月よりビデオクリップの提供も開始している。
一方、米Napster と日本のタワーレコード等による合弁会社ナップスタージャパンによって10 月3 日に開始されたのが「ナップスター」だ。日本初のサブスクリプション型音楽配信サービスで、定額制でパソコンに無制限で楽曲をダウンロードできる。
当初は06 年春の開始予定だったが、満を持して秋にスタート。基本プラン「NapsterBasic」が月額1280 円、3 台までポータブルプレーヤーへの転送が可能な「Napster ToGo」が月額1980 円。1曲ごと購入できる「Napster alacarte」も用意。クレジットカードのほか、タワーレコード店舗やコンビニで購入できる、プリペイド式の「ナップスターカード」による決済ができるのも特徴。ファイル形式はWMAを採用しており、今年からWMAに対応したドコモの携帯電話902isシリーズにも対応(iモード向けサイトも開設)。開始時の楽曲ラインナップは洋楽のラインナップが大多数を占めたが、邦楽も順調に拡充されている。
音楽配信サービス最大手のiTunesMusic Storeは、扱う商品が音楽だけでなく映画やゲームなどに広がったことを受けて、この9 月より「iTunesStore」に名称変更している。そのiTunesStoreをはじめとする従来のPC向け音楽配信サービスに対抗する形で、より携帯電話向けに使いやすいサービスとして特化したau独自のLISMO、まったく新しい料金体系でドコモにも対応したナップスター、という二大勢力が登場したことになる。
配信サービス対応機種の写真 など、詳細はこちらへ。
【2006年の音楽・エンタメシーンを総決算】
・
音楽シーンを総括!今年の重大ニュース
・
ランキングニュースの年間アクセスランキング
・
月ごとに今年を振り返る!芸能エンタメニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000025-oric-ent