2006年12月30日(土) 14時00分
米、イラク各派への和解働き掛け強化=元大統領の死刑執行、圧政の終えん象徴(時事通信)
【ワシントン29日時事】米政府はフセイン元イラク大統領の死刑執行について、イラクの圧政の終えんを象徴していると受け止めており、今後、イラク各派に政治的和解を一層強く働き掛ける方針とみられる。
2003年3月の対イラク開戦の大義名分となった大量破壊兵器は結局、発見されなかった。しかし、ブッシュ大統領は「サダム・フセイン(元大統領)を打倒するという決断は正しかった。世界はより安全になった」として、イラク戦争を繰り返し正当化し、民主化の意義を強調している。
ただ、旧フセイン政権の圧政がイラク各派の対立を封じ込めていたことも事実で、ブッシュ政権内には、イラクの戦後統治過程でこうした点を過小評価していたとの声も出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000033-jij-int