2006年12月29日(金) 03時07分
4年前に詐欺認識か、近未来通信が旧式サーバー販売(読売新聞)
今月20日に破産したIP電話会社「近未来通信」(東京都中央区)を巡る投資詐欺事件で、同社は2002年末ごろから、性能が悪く、IP電話の通話の利用率が下がっていた旧式の通信用サーバーを投資家に販売していたことが、警視庁捜査2課の調べで分かった。
同社経営陣は遅くともこの時点で、旧式サーバーからはIP電話の通話料収入の増加が見込めないことを認識しながら、巨額の資金を集めていた疑いが強い。捜査2課では、当時から投資家をだます意図があったとみて、詐欺容疑での同社経営陣の立件に向け、年明けから捜査を本格化させる。
これまでの調べや関係者の話によると、同社は02年12月ごろから、それまで国内外の中継局に設置していたイスラエルの通信会社の技術を採用した通信用サーバーを切り替え、処理能力の高い新式のサーバーを使用するようになった。これによって、同社のIP電話の利用者による通信も主に新式サーバー経由となり、処理能力の劣る旧式サーバーの利用者は減っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061229-00000301-yom-soci