2006年12月29日(金) 18時27分
日興の有報訂正提出の遅れ、監査法人変えたのでやむを得ない=山本金融担当相(ロイター)
[東京 29日 ロイター] 山本金融担当相は29日、会計不正問題を起こした日興コーディアルグループ<8603.T>が有価証券報告書などの訂正届出を2月に延期すると28日発表したことについて「監査法人を変えたことで(提出が)早くなることはないので、やむを得ない措置かと思う」と容認する考えを示した。
山本担当相は、大納会の東京証券取引所を、現役の担当大臣として初めて訪問した。
今年の株式相場が一進一退を続けながらも売買代金が2兆円超になったことを挙げ「だいぶ回復してきたことが何より。来年への足がかりとしては大変期待が持てる」と語った。
2006年はライブドア問題や不正会計問題など証券市場の根幹を揺るがす出来事があったが、日本は「いま進化の過程にあると思う」としたうえで、ニューヨーク証券取引所との業務提携などを活かし「東京が金融センターとしての位置づけをさらに確立するためには進化、イノベーションが行われるだろう。不祥事は過去の出来事ととらえたい」と語った。
2007年の市況については「1989年がバブルであったにせよ12月に3万8915円をつけたので、やはりここへ向けて、今度は実力ある値動きを期待する」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061229-00000315-reu-bus_all