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県警の元警部補が旧黒羽署(現・大田原署)で偽造領収書の作成や交通違反のもみ消しがあったと実名で証言した問題で、県警は27日、内部調査結果を公表した。領収書の偽造や不適正経理、交通違反のもみ消しについてはなかったと結論づけたが、4件の交通違反で、違反に応じた点数を加点する行政処分がなされていなかったことを認めた。
内部調査では、当時の同署幹部や交通違反者に聞き取りを実施した。元警部補本人からは聴取できなかったという。
県警によると、元警部補が98年12月と99年12月に各1万円の偽造領収書を作成したと証言した点については、当時の上司全員が作成を指示した事実はないと否定、会計書類も保管期限を過ぎて廃棄されていたため確認できなかったという。
交通違反については、元警部補が示した飲酒運転や速度違反など8件の交通事件原票のコピーが本物であることを確認したうえで、もみ消しの有無については、当時の署の幹部や違反者が否定したという。署長にぶどうを贈ったと指摘された元県議は「自分で栽培したぶどうを社会儀礼の範囲で数回持っていったが、もみ消しは依頼していない」と答えたという。
一方、8件の事件処理結果を調べたところ、刑事処分がされたのに行政処分が行われなかったものが4件あったことが判明。いずれも、交通事件原票のつづりのうち、免許管理センターに送られるべきものが送られていなかったという。
処分が行われなかったことについて、野村護警務部長と上原敏男交通部長は「どこかで抜けたのだろうが、経緯が判然としない。なぜか、という部分は解明できなかった」とした。
00年からすべての交通切符について県警本部で確認するシステムに切り替え、同様のケースは起こりえないと説明するが、処分が見過ごされたことについては、当時の幹部2人に適切な業務をするよう指導したという。
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000612280002