2006年12月28日(木) 01時10分
<イラク>「大統領承認必要なし」フセイン死刑判決で報道官(毎日新聞)
【カイロ高橋宗男】イラクの大統領報道官は27日、イラク高等法廷控訴審が支持したフセイン元大統領の死刑判決について「法廷の判断は最終的なものであり、大統領の承認は必要としない」との見解を明らかにした。AP通信が伝えた。
イラク国内法は、死刑判決の執行手続きの一つに大統領と副大統領2人からなる大統領委員会の承認が必要と定めている。弁護士出身のタラバニ大統領は死刑制度に反対の立場で、1審でフセイン元大統領に死刑判決が宣告された直後から「署名は拒否する」と述べてきた。
ただ、大統領委員会による承認は儀礼的手続きととらえられており、イラク高等法廷のスポークスマンであるジュヒ判事は26日、「大統領委の承認にかかわらず、30日以内に刑が執行される」と強調している。刑執行時期の判断は行政府の長であるマリキ首相に委ねられた形だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000006-mai-int