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2006年12月28日(木) 00時00分

佐田スピード辞任も “チーム安倍”前途多難ZAKZAK

 「残念な結果だが、致し方ない」

 首相は27日夕、電話で佐田氏から辞意を伝えられると、あっさりと了承。この後、記者団に「任命権者として国民に対し責任を感じている」と自身の責任を認めた。本間氏の問題の際は、当初擁護し、同氏の政府税制調査会長辞任も「一身上の都合だ」として自身の責任を認めなかったのとは対照的。

 ある政府関係者はこう打ち明ける。

 「首相は26日の佐田氏の記者会見を見た段階で、もはや更迭する以外ないと判断した。実際、首相周辺では後任大臣を指名した際の日程などを確認していた」

 だが、首相の意向は官邸内で意思統一されず、今回も無用な混乱を引き起こす。

 例えば、首相補佐官の1人は27日、片山虎之助参院幹事長に「説明できるので大丈夫」と電話で連絡。政府筋の1人も「政治資金規正法では問題ない。なんでやめなきゃならないの」と漏らすなど、対応のチグハグぶりを露呈した。

 ある自民党有力筋はこう話す。

 「さすがに森喜朗元首相も激怒し、『塩崎(官房長官)や井上(首席秘書官)は何をやっているんだ。佐田の後任は塩崎にやらせて、官房長官を替えろ』とまで言ったそうです」

 ただ、森氏が自民党幹事長に押し込んだ中川秀直幹事長にしても、問題が表面化した26日、オーストリアに家族旅行に出発するなど危機意識は薄い。危機管理強化がうたい文句の“チーム安倍”だが、前途は多難だ。 

ZAKZAK 2006/12/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_12/t2006122810.html