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パトロールは2年前に参加者十数人で始め、徐々に増加。ことし6月に民間の配達車両、建設会社のトラック、住民のマイカー計800台と漁船300隻による「オラが街・守り隊」が発足した。
「パトロール中」のステッカーを張った車や船は日常活動の中で不審な動きに気付けば松前署へ通報。7月から8月にかけ、住民の通報でアワビの密漁者5人や、神社のさい銭を盗んだ泥棒行脚の男が捕まった。
最初にパトロールを呼び掛けた松前町の牛乳販売店経営の男性(67)は「身の回りで空き巣が多かったので始めた。今はばったりなくなり、地域に貢献できてうれしい」と話す。松前町立松城小学校は「通学路で不審者が出たという報告もなくなった」と感謝している。
2004年に松前、福島両町で112件だった刑法犯の発生件数は車上狙いや自販機荒らしなどが激減し、05年に62件、今年も11月末までで31件と改善した。
さらに住民有志はすべての子どもと高齢者計約9400人に「パトロール中」と書かれた防犯キーホルダーを配布、防犯の輪を広げようと懸命だ。
ZAKZAK 2006/12/28