悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
訴訟記録によると、東京都内でパチンコ店を経営する男性(81)は、長年にわたり飲食店やパチンコ店の収入の一部を裏金にして脱税し、朝銀東京に設けた架空名義の口座に預金。その残高は50億円を超えた。
朝銀東京は99年に経営破綻し、預金の一部を男性に払い戻したが、02年4月以降は架空名義だったことを理由に男性への払い戻しを拒否。同年12月、架空名義預金は整理回収機構に引き継がれた。
これに対し男性は03年12月、34億円余の払い戻しを求め、整理回収機構を提訴。預保機構は「脱税資金を貴重な公的資金で払い戻すのは正義に反する」と反論したが、今年9月、最高裁で原告の勝訴が確定した。
整理回収機構は、二審判決のあった今年5月に、遅延損害金6億7千万円を含む41億円を男性に仮払いした。これに訴訟費用などをあわせた41億8400万円を補填(ほてん)するよう今月21日に預金保険機構に申請した。朝銀東京の損失穴埋めにはこれまでに公的資金2060億円が投入されたが、申請が通れば、2102億円に膨らむ。
http://www.asahi.com/national/update/1227/TKY200612270371.html