「ゆるキャラ」って知ってる？（朝日新聞）
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アカンずきん |
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センキョン |
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おっ！サン |
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ドボッ君 |
神戸市の小学校に通う子どもたちが最近、ナゾの歌を歌ったり、踊ったりする。そ、それは何？ 「ワケトンだよ」「はばタンダンス」。あー、あの官公庁系のキャラクターね。最近は、副読本に登場したり、テーマソングができたりと、展開も多彩。年末の笑い納めに関西の「ゆるキャラ」たちに迫ってみました。（阿久沢悦子）
キャラクターの名前は、全国的にダジャレが基本だが、関西は特にすごい。
大阪市環境事業局のキャラは「アカンずきん」。今年６月、路上喫煙防止のＰＲのために生まれた。市内７５０カ所の広報板のポスターから「歩きたばこはアカンずきん」と呼びかける。着ぐるみもいるが、中は市職員のおじさんたちだ。「子どもには好評。大人からはダジャレに脱力したといわれますが…」。ちなみに同局が９５年に作ったポイ捨て防止キャラはカメレオンをもじった「ヤメレオン」……。１１年間、不変のセンス！
大阪市には選挙マスコット「センキョン」もいる。御堂筋のイチョウの妖精なんだって。０３年には市長選に合わせてイメージソング「センキョンキョン」をリリース。選挙管理委員会のおじさんたちは、センキョン柄のネクタイをしめ、歌を歌って投票を呼びかけたんだけど、投票率は３３％だったそう。
神戸のテレビ局「サンテレビ」が１年前につくったキャラは「おっ！サン」。眼鏡にちょびヒゲ。上田正樹（うえだ・まさき）に似てる。神戸市長田区生まれの３８歳。テレビで阪神戦を見るのが何より楽しみとか。ＣＭではオッサンが「よぉ出来た話やなぁ」「小遣い上げてぇな」とつぶやく。社会見学に来る小学生のほとんどが知っているそう。
今年は「ゆるキャラ」日本一を決めるテレビ番組も放映されたが、なんと京阪神のキャラは予選落ち。
「ゆるキャラ」の命名者として知られ、図鑑までつくったイラストレーターのみうらじゅんさん（４８）は「関西キャラは笑いを取ろうとしてストレートすぎる。もっとわけのわからなさが欲しいなあ」。
みうらさんのおすすめキャラの一つが、近畿地方整備局と土木学会関西支部の「ドボッ君」。００年に土木の大切さを子どもに伝えるための歌ができ、そのイメージを具体化した。地球がヘルメットをかぶった形で、０５年にニューヨークのポップカルチャー展にも出場。胴回りが約４メートルもあるため、普段は狭い大阪を避けて兵庫県豊岡市の事務所にいるんだって。
ドボッ君、学校にも来てもらえる？ 「行きたいけど幅がありすぎて、電車に乗れないんだ」。なるほど〜。自然に笑いがこみ上げてくる情けなさが、ゆるキャラの極意なのかも。最近の人気は環境系キャラ。こちらも濃いーぞー。この話、来年につづく！