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2006年12月27日(水) 00時00分

大売れで社会現象にも…脳内革命著者自己破産のワケZAKZAK

事業拡大アダ81億円負債 著書「脳内革命」で一世を風靡(ふうび)した医師の春山茂雄氏(66、写真)が、東京地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが27日までに、分かった。春山氏本人のほか、田園都市厚生病院(神奈川県大和市)など関連6法人も破産の憂き目をみた。「脳内革命」と「脳内革命2」は合わせて約550万部も売れ、社会現象にもなったが、これに乗じて事業を広げたことなどがアダになったようだ。

 田園都市厚生病院は春山氏が経営し、院長も務めているが、26日に新規の外来診療を停止した。約140人の入院患者については、大和保健所が同県大和、綾瀬両市の近隣の12病院に患者の受け入れを要請している。

 関係者によると、負債額は春山氏個人が約18億6000万円、6法人が約63億円の計約81億6000万円。

 春山氏は昭和62年に同病院を開設し、平成7年に「脳内革命」を出版。翌年には「脳内革命2」も出した。しかし「多額の印税が入って、それを元に事業を広げたが、平成9年には一度病院が赤字経営になった」と病院関係者は明かす。

 破産の原因について、ある医療関係者は春山氏の放漫経営以外に国の政策も絡むと指摘する。

 「今年4月の診療報酬改定が過去最大幅のマイナスになっているだけでなく、厚生労働省はベッド数100−200床の中小病院を減らす政策へ舵を切った。それによって全国約9000カ所の病院のうち2000程度が介護施設などへの業態転換や倒産・廃業に追い込まれる可能性が出ている」

 「栄者必衰」を地でいくような出来事だったようだ。

ZAKZAK 2006/12/27

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_12/t2006122702.html