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2006年12月27日(水) 00時00分

前知事弟ら罪状認める 福島県の公選法違反 中日新聞

 前福島県知事の佐藤栄佐久被告(67)=収賄罪で起訴=が五選を果たした2004年の知事選をめぐり、公選法違反(買収など)の罪に問われた前知事の実弟佐藤祐二被告(63)ら8人の初公判が27日、福島地裁(大沢広裁判官)で開かれ、全員が起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「前知事が選挙戦は徹底して戦うとの考えで、常に投票率50%以上、得票率85−90%と高い目標を挙げていた」と指摘。「祐二被告が各地区への報酬を準備するなど裏の選挙資金管理をしていた」とした。

 また検察側は、祐二被告の「選挙運動のお礼の趣旨で買収し、ゼネコンからの裏金を使った」との供述調書や、前知事の私設秘書馬場幸蔵被告(53)の「前知事の意気込みが強く、選挙違反せざるを得なかった」との供述調書も読み上げた。

 祐二被告は起訴事実を認めた際「県民や関係者の皆さまに大変ご迷惑をお掛けし、おわび申し上げたい」と述べた。

 ほかに在宅起訴されたのは、元県議飛田新一被告(49)や選対幹部ら。公判はこの日で分離され、馬場被告に対し検察側は懲役1年6月を求刑、即日結審した。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061227/eve_____sya_____009.shtml