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東京都が新たに導入する支援制度の流れ
多重債務者のうち貸し付け対象になるのは、他人の連帯保証人になったり入院費用がかさんだりするなどやむを得ない事情があり、生活再建の意欲がある人。ギャンブルや無計画な買い物で借金した人は対象にしない。
まず、生活状況や収支について無料でカウンセリングし、再出発に向けた計画をつくる。必要に応じて弁護士や司法書士も有料で相談に乗り、これまでの金利支払額を再計算。払いすぎている場合は残高を減らすといった手だてを具体的に助言する。
それでも自力では返済が難しい場合、都が都社会福祉協議会(東社協)に設けた基金から、1人あたり最高200万円を貸す。消費者金融などの借金を返済させた後、東社協に6年以内で返済を求める。利率は6〜9%と、貸金業の規制強化後の上限金利より低く抑える。年間250件ほどを想定し、20億円のうち15億円を原資とする。
一方、ギャンブルなどが原因の場合は自己破産などの方法をアドバイスする。
親の死亡や失業、虐待で児童養護施設に入所した人や、配偶者などからのドメスティック・バイオレンス(DV)で保護施設に入っている人にも、自立に向けた引っ越しや就職、仕事に生かす技能習得の資金を融資する。目的ごとに貸付額は異なり、最高で30万円。3〜7年以内での返済を求め、利子は3%。こちらは年間約2000件を想定し、5億円を用意する。
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200612230288.html