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検察側は論告で「堀江被告がグループの成長を装うよう指示。部下が粉飾の具体的な方法を立案し、同被告が実行を了承、指示した」と指摘。「グループの最高責任者として主導したことは明らかで、刑事責任は極めて重い」と述べた。
動機については、「ライブドアの株価を引き上げることによって、自己の利益獲得の目的もあった」とした。
堀江被告との共謀を認めた元取締役の宮内亮治被告(39)らの公判証言について、「詳細かつ具体的、合理的なもので信用性は極めて高い」と強調。一方、堀江被告の供述を「メールなどの客観的証拠と明白な食い違いが多く、場当たり的な弁解を繰り返している」と批判した。
「一片たりとも反省の情が見られず、自らの刑事責任を免れるため、元部下たちに転嫁しようとしている」。検察側は堀江被告をこう断罪した上で、順法精神の欠如が著しいとして、厳重な処罰が必要不可欠と強調した。
堀江被告は黒のスーツに濃紺のネクタイ、白いワイシャツ姿。検察官が論告の読み上げを始めると、口を結んでうつむき気味になりながら、内容が記された書面のページを1枚1枚繰りながら確認した。
検察官が強制捜査開始後の堀江被告について「おれ、知らないよね」と口裏合わせを求めた様子を再現すると、堀江被告は首をかしげ、口をとがらせながら検察官を上目遣いでにらみ付けた。
40分ほどすると、やや不満そうな表情のまま書面を閉じ、言葉に聞き入った。その後は体の前で腕を組んで傍聴席を眺めたり、紙コップの水を何度も飲んだりと、1時間半にわたった公判の間、退屈そうな様子も見せ、求刑の瞬間も顔色は変わらなかった。
起訴状によると、堀江被告は宮内被告らと共謀し、平成16年9月期のライブドア連結決算で、自社株売却益を売り上げに不正計上するなどして経常赤字を隠し、約53億円を粉飾した有価証券報告書を提出。16年10月から11月にかけ、関連会社の出版社買収や業績で虚偽の発表をした。
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ZAKZAK 2006/12/22