2006年12月22日(金) 16時09分
国交省、建設・住宅関連業者の粉飾決算への検査を強化(読売新聞)
耐震強度偽装事件の「木村建設」(破産)や「ミサワホーム九州」などの粉飾決算が明るみに出る中、国土交通省は粉飾決算に対する検査を強化する。
全国約18万の建設・住宅関連業者が国交大臣許可、都道府県知事許可を得るため「経営事項審査」(経審)を受けているが、従来は形式的なチェックにとどまっていた。
このため同省は、独自の基準で不自然な経理処理を抽出、積極的に不正を摘発する。同省はすでに約10社に建設業法に基づく立ち入り検査を実施しており、年度内にうち数社を営業停止などの処分にする方針だ。
ミサワホーム九州は、完成前の住宅を売り上げに前倒し計上、実際は赤字だったのに黒字に見せかけていた。元社長らが建設業法違反で起訴された木村建設も、未完成の工事の売り上げを完成工事高(完工高)に計上するなどして粉飾。両社は国による経審の審査を受けていたが、不正を見抜けなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061222-00000007-yom-soci