2006年12月20日(水) 11時07分
氷海にペンギンの行列 餌を捕り、巣に帰る途中(山形新聞)
【昭和基地19日南極観測同行記者】昭和基地に接近している観測船「しらせ」の船上から、約30羽のアデリーペンギンが氷に覆われた海を、行列を組んで歩く様子が観察できた。よちよちと歩くだけでなく、下り斜面では腹ばいになって滑り降り、沖合から南極大陸方面を目指していた。
動物に詳しい工藤栄隊員は「大陸から数十キロ離れた水辺まで、餌を捕りに行って、帰ってきたところだろう」と説明。工藤隊員によると、今の時期は大陸上の営巣地にオスが残って卵を温めている。メスが十分な餌を捕って巣に帰ってきたころにヒナが生まれ、メスは餌を吐き出してヒナに与える。
アデリーペンギンは餌を捕るため、1週間から10日ほどをかけて、氷の上を100キロ以上歩くという。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NWID=2006122001000165