2006年12月19日(火) 19時11分

防長新聞が休刊、自己破産を申請へ　社員全員解雇（朝日新聞）

　防長新聞社（本社・山口県岩国市、笹川徳光社長）は１９日、同県東部を中心に発行する日刊紙「防長新聞」を休刊すると発表した。同社は債務超過状態にあり、２０日に山口地裁岩国支部に自己破産を申請する。負債総額は約６億円。従業員約６０人は１９日付で全員解雇された。

　同社は６４年３月に「岩国日日新聞」として創業、翌年に株式会社化して笹川氏が社長に就任。防長新聞を月曜を除く毎日発行するほか、生活情報誌や求人広告誌などを手がけてきた。日本新聞協会に加盟し、０６年４月時点の公称部数は１万６０００部。近年は部数低迷や広告収入の減少で資金繰りが悪化していたという。０５年３月期の売上高は約６億５０００万円。

　防長新聞は同日付朝刊で「業務上の諸事情から休刊することになった」との社告を掲載した。

http://www.asahi.com/national/update/1219/SEB200612190018.html