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この騒動は、海外メーカーのノートパソコンが発火したのが発端。原因を調べたら、付属のソニー製電池に不具合が見つかったのです。
一方、同じ電池を使う他メーカーは「システムが違うので発火しない」と発表しましたが、発火しないはずのパソコンがアメリカの空港で発火して大きな騒動に。
結局、安全だけれどもユーザーの不安を解消するために交換するとした社も含め、約十社が電池の交換を発表。その数は九百六十万個にも。
そしてソニーが「これで終わりにしたい」と“安全宣言”したその日、とうとう国内メーカーでも発火事故。すぐに書き直されたメーカーの広報資料には「交換まで、充電中はパソコンから離れないで」と難しい注文も。
もう「安全」の言葉は信用できません。
この電池はリチウムイオンという種類。内部に燃えやすい液体を使うこともあって、危ない電池です。そしてソニー以外の電池も、不具合があれば発火する危険があるのです。
「そんなに危ないのならやめれば…」と思う人もいるでしょう。しかし、小型で高性能なこの電池は、携帯電話やデジカメなどに広く使われ、今や生活に欠かせません。メーカーには徹底した安全対策をお願いしたいものです。
パソコンには外部からの侵入を防ぐファイアウオール機能がありますが、「ハッカー」から守っても「発火」からは守ってくれません。皆さんもパソコンの電池を確認してみてくださいね。
(うえ・まなぶ=名古屋機報部)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/dgi/20061218/ftu_____dgi_____001.shtml