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事故があった機種のトヨストーブ「LCR−3」
調べでは、7人はいずれも一酸化炭素中毒死だった。道警は室内にあったヒーターが不完全燃焼を起こし、発生した一酸化炭素により中毒を起こしたとみている。15日から現場のファンヒーターを使って再現実験を行い、機器に起因する事故か、使い方に問題があったかを捜査している。
このヒーターは豊臣工業(現トヨトミ、名古屋市)製。同社によると、問題の機種はトヨストーブ「LCR—3」。82〜83年に2万641台製造した。不完全燃焼の恐れがあると、音や炎の色で警告を出す設計だが、当時は自動停止装置がなかった。1年後に停止装置を付けた改良型を出したが、83年10月に富山県で3人が死亡する事故が発生したのを始め、98年12月までに、7件の事故で計10人が死亡した。
同社は86年2月から回収に乗りだし、これまでに1万8847台(91.3%)を回収した。回収は今も続けているとしているが、同社幹部は「自然消滅や破棄されていたと思っていた」と話している。
この機器は、灯油を燃やし、暖めた空気を吹き出す方式。室内の空気を燃焼に使い、室内に排気するため、使用者には1時間に1〜2回の換気をするように注意を促すシールを張っていた。
同社が道警から受けた説明だと、今回の事故ではヒーターの左側面にあるメッシュ状のフィルター付き空気取り入れ口がほこりで目詰まりし、吸気がうまく行かない状態だったという。
http://www.asahi.com/national/update/1216/TKY200612150390.html