2006年12月14日(木) 20時12分
<湯の花>実はただの硫黄…草津温泉で販売4社に排除命令(毎日新聞)
草津温泉(群馬県草津町)の土産物店などで販売されている「湯の花」の多くが、同温泉で採集されたものではなく、硫黄に炭酸カルシウムを混ぜて製造したり、近隣の温泉の湯の花だったことが公正取引委員会の調べで分かった。公取委は14日、景品表示法違反(優良誤認)で製造販売した4社に排除命令し、6社には注意した。また、神奈川県箱根町の湯本温泉などで同様の商品を販売していた、同県などの3社に対しても注意した。
公取委によると、排除命令を受けたのは、▽湯本物産▽ホテル一井▽笹乃屋▽さつき物産=いずれも草津町。4社は、「草津温泉湯の花」などの商品名で土産物店などで販売。包装には「源泉から採集された天然湯の花」と表記したが、実際は原油精製の際に生じた硫黄に炭酸カルシウムを混ぜ製造したものだった。
注意を受けた6社も、同様の方法で販売していた。4社に比べ、販売量が少なかったため、注意にとどめた。
草津温泉の湯の花は、源泉の湯畑で採集したものを容器に入れて1500円で土産物店などで販売されていた。採集量から年間約5000個が限度なため、各社はこうした販売を続けていたとみられる。公取委の調査を受け、各社は現在では販売をやめている。【斎藤良太】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000116-mai-soci