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調べや関係者の話では、ソフトバンクは携帯の番号持ち運び制が導入された今年10月、新聞広告やテレビコマーシャルで「0円」をうたう広告をした。実際は料金が0円になるには様々な条件があったが、説明が新聞では欄外に小さく書かれていたり、テレビ画面でよく見えなかったりして、消費者に有利な条件と誤認させるおそれがあったとされる。
KDDIの申告で公取委が調査を始めた後の11月上旬、ソフトバンクはこうした広告を手直ししたという。
ソフトバンクの広告では、基本料金の割引キャンペーンも「割引前の高い料金は見せかけで、景表法が禁じる『二重価格表示』にあたる」との指摘があった。公取委は割引期間が終わる1月以降も同社の価格設定などを見守るとみられる。
一方、ドコモでは「ファミ割ワイド」「無料通話分の2カ月繰り越しサービス」の広告表示について、詳しい条件などの記載がなかったという。KDDIでも「マイ割」「無料通話分の無期限繰り越し」の表示で広告しているが、条件の説明が明確でない、とみているようだ。
今回、3社に出された「警告」と「注意」はいずれも行政指導で、法的な処分ではない。注意は警告より軽微なケースが対象で、通常は業者名などは非公表だが、公取委は「一般消費者に携帯料金表示の問題を知らせる必要がある」と判断した模様だ。